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※受付時間は診療時間終了の15分前までとなります。
※休診日…火曜・木曜・祝日

予防接種

予防接種について

予防接種は、国民の健康的な生活を守るために、法律によって規定されている定期接種、接種することは義務化されていなくても受けておいた方が良い任意接種、海外渡航時の接種、その他、季節のインフルエンザや新型コロナウイルス感染症のワクチンなどさまざまな予防接種を、年代を限らず当院で受けることができますので、お気軽にご相談ください。


予防接種の効果

ワクチンには接種することによって、身体の中に病原体に対する抗体を作り、その病気にかかりにくくする、またはかかってしまっても重症化しにくいといった効果があります。ワクチンの仕組みはウイルスや細菌を弱毒化、無毒化したものや、遺伝子の構成情報をコピーするタイプなどさまざまな種類があります。


ワクチン接種の副反応について

副反応とは、ワクチンを接種することで起こる、期待されない反応のことです。よくある副反応としては、接種した部位の痛みや発赤、腫れなどのほか、全身症状としては頭痛、発熱などがあらわれることがあります。現在日本で接種できる大半のワクチンについては、これまでの積み重ねにより安全性が確認されているものばかりではありますが、稀に体調や体質などによってアナフィラキシーショックを起こすこともあります。ワクチンによっては、接種後にしばらく院内に滞在いただき様子見をしますが、ご帰宅後に体調の変化などがありましたら、いつでもご相談ください。


予防接種が受けられない方

  • 当日熱のある方(37.5℃以上)
  • 重症の急性疾患や体調不良を起こしている方
  • 過去同じワクチンでアナフィラキシーショックを起こしたことのある方

などに当てはまる場合、当日は予防接種を受けることができません。
少しでも体調に不安を感じる場合はお電話などにてご相談ください。

お子さんの定期接種では、月齢、年齢などで制限があり、お子さんの体調次第でタイミングを逃してしまうケースもあります。その場合も経過措置が適用されるケースもありますので、個別にご相談ください。


主なワクチン

新型コロナウイルスワクチン

新型コロナウイルスワクチンは遺伝子を作るmRNAという情報成分でこの角の部分を体内で生成してそれに対する抗体を作るように働きます。これによって新型コロナウイルスに対する免疫効果が期待できますが、一部激しい副反応も報告されており、高熱、接種部分の痛みや腫れ、筋肉痛、倦怠感、頭痛などが起こり、稀にアナフィラキシーショックも起こります。そのため、接種後しばらくの間は院内に留まっていただき経過観察をしたのちご帰宅いただきます。ご帰宅後、なんらかの強い副反応がでましたら、いつでもご連絡ください。

麻疹風疹(MR)ワクチン

MRワクチンは麻疹(はしか)と風疹(三日はしか)に対応するワクチンで、乳幼児の定期接種にもスケジュールされています。しかし、なんらかの理由で受け損なったり、経年によって抗体が減少したりして成人が感染すると重症化しやすいといわれています。とくに妊娠中に感染すると胎児にも重篤な影響が出やすいため、妊娠を希望する方は抗体検査をしてその結果により予防接種を受けることをお勧めしています。ただし、現在妊娠中の方、その可能性のある方は接種できません。また接種後2か月は妊娠を避けてください。

子宮頸がん2価(サーバリックス)・子宮頸がん4価(ガーダシル4)

ヒトパピローマウイルス(HPV)は一般的なウイルスで、200種ほどの型が存在するといわれています。このうちの何種類かに発がん性があると考えられており、とくに常在菌に守られていない子宮頸部が発症しやすい部分になります。HPVは性交渉などで感染しますが一度感染すると駆除することが難しいウイルスでもあります。感染前にワクチンを接種しておき予防することが勧められています。現在小学6年生から高校1年生までの女性は公費で接種が可能です。またワクチン接種が一時停止されていた期間に該当する方も公費による接種が可能です。詳細はお住まいの地方自治体でお調べください。
なお、ワクチンにおける2価、4価などの数値は対応するウイルスの型の数をあらわしています。
またHPVワクチン接種は男性にも有用です。HPV関連疾患である中咽頭がんや肛門がん、尖圭コンジローマなどのリスクを軽減します。さらに、男性の予防接種は、性交渉を通じてのHPV感染を防ぐことで、間接的に女性の子宮頸がんの発生率低下にも寄与する可能性があります。このように、男性のHPVワクチン接種は個人と社会の双方に健康上の利益をもたらす重要な予防策といえます。
※現在、男性への接種が承認されているワクチンは、4価ワクチン(商品名:ガーダシル4)のみです。

子宮頸がん9価(シルガード9)

子宮頸がんを発症させる可能性のあるHPVのうち9つの型に対応するワクチンです。もっとも予防効果が期待できるワクチンです。以前は公費対象ではなく、自費による任意接種でしたが2023年から公費対象となりました。

水痘・帯状疱疹ワクチン

水痘と帯状疱疹は、同じ水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)による感染症ですが、発症のメカニズムが異なります。水痘は、VZVの初感染によって引き起こされる病気です。主に小児期に感染し、発熱や全身に広がる発疹(水ぼうそう)を特徴とします。一度感染すると、ウイルスは体内から消えずに神経の奥深くに潜伏します。一方、帯状疱疹は、過去に水痘に罹患したことがある人で、体の抵抗力が低下したときに起こります。潜伏していたウイルスが再活性化し、神経に沿って炎症が広がり、片側の皮膚に痛みを伴う発疹が現れます。妊娠中の女性が水痘に感染すると、重症化したり、胎児に影響を与えたりする可能性があります。また、妊娠中に帯状疱疹を発症した場合も、胎児へのリスクがあります。水痘・帯状疱疹ワクチンは、これらの感染症を予防するために使用されます。特に、水痘の予防接種は小児期に行われますが、抗体検査の結果に応じて、成人でも接種が推奨される場合があります。

破傷風

破傷風は破傷風菌による感染症で、多くの場合、傷口から菌が侵入することで感染します。
感染すると身体中の神経に影響し、手当が遅れると身体中の筋肉がこわばって呼吸ができず死に至ることもあります。1968年以降定期接種に組み込まれていますが、それ以前に生まれた方には接種をお勧めしています。

狂犬病

狂犬病は狂犬病ウイルスに感染したイヌ、ネコなどのペットのほかコウモリ、キツネ、アライグマといった野生動物に咬まれる、引っ掻かれるなどによって生じた傷などから体内に侵入して発症します。現在日本国内では狂犬病の発生はありませんが、海外渡航の際に野生動物と触れる可能性がある場合、予防接種を受けておくことをお勧めします。

インフルエンザワクチン

インフルエンザは毎年流行する型が異なります。そのため、信頼できる機関が毎年世界の情勢を観測してその年流行しそうな型を予測した上でワクチンを生産、接種を行っています。インフルエンザは重症化して肺炎などをおこすこともありますが、ワクチンを接種しておくことによって罹患しにくくなるばかりではなく、重症化を防ぐ効果もあります。
通年では12月から3月にかけて流行します。接種して2週間ほどで効力を発揮し、4か月程度効果が持続しますので、遅くとも11月の後半までには接種しておくことをお勧めします。

フルミスト

当院では、鼻の中にスプレーするタイプのインフルエンザワクチンのフルミスト(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン接種)に対応しております。
フルミストは、インフルエンザウイルスが主に気道粘膜に感染する特性を話し、鼻腔に直接作用することで免疫を与えます。これにより、通常の注射型ワクチンが誘導するIgG抗体に加えて、気道分泌型IgA抗体も生成されるため、特に小児に関して予防効果が高いとされています。
さらに、フルミストは生きた弱毒化ウイルスを使用しているため、流行中のインフルエンザ株と異なる場合でも、発症した際の症状を軽減する効果が期待できます。
日本国内で接種適応年齢の上限があるため、2歳から18歳の方が対象となります。

子どものインフルエンザワクチン

当院では、日本小児科学会の推奨に従って6か月~13歳未満のお子さんに関しましても、インフルエンザワクチンの接種を行っております。当該年齢のお子さんは2回接種、13歳以上の場合はお子さんの状態にあわせて1~2回の接種となっております。2回接種の場合2回目は2~4週間あけて接種を行います。
また、2024年10月頃から国内で採用となる点鼻型のインフルエンザワクチン(フルミスト点鼻薬®)は、針を刺すことがないため、痛みが強く感じる子供におすすめです。適応年齢は、2歳以上から19歳未満になります。但し、新薬のため既存のインフルエンザワクチンに比べて高額です。当院では、1回のみの予防接種となります。


当院で対応するワクチン(予防接種)と費用

ワクチン 費用(税込)
インフルエンザワクチン 3,500円
フルミスト(2-18歳まで)
※在庫に限りがあるので要連絡
9,000円