診療時間

診療時間

10:00~13:30
15:00~19:00

…10:00〜14:00 / 15:00~17:00
※受付時間は診療時間終了の15分前までとなります。
※休診日…火曜・木曜・祝日

減量外来

減量(瘦身)外来とは

肥満は、高血圧糖尿病などの生活習慣病の原因となります。
また、体重負荷による膝関節痛や腰痛だけではなく、息切れ睡眠時無呼吸症候群を引き起こします。
当院の減量外来では、肥満の方や体重を減らしたい方(見た目をよくしたい方)に向けて、個別化した治療プログラムを提供しています。
管理栄養士が常在し、月に1回の栄養指導や受診時のInBODY測定により、ただ体重を減らすのではなく体脂肪率や筋肉量なども把握しバランスの良い減量を行います。
当院では、継続的な薬物療法ではなく、食生活など生活習慣の見直しや必要に応じて運動療法(パーソナルジムなどと協力)を取り入れることで、将来的には内服なしで患者さん一人ひとりにあった体重管理ができることを目指しています。

InBody®とは

InBodyは、体内の水分量、筋肉量、骨量、体脂肪を定量的に測定することで、栄養バランスの偏りや浮腫みの有無、身体の発達状況などを評価できます。従来、BMI(ボディマス指数)が広く用いられてきましたが、体重変化の質的な評価には限界があります。BMIは身長と体重のみを用いた指標であるため、体重増加が筋肉によるものなのか、脂肪によるものなのかを判断できません。
一方、InBodyは、体重を構成する各成分(筋肉量、体脂肪量など)を個別に算出でき、BMIと体脂肪率を組み合わせることで、より正確な体型の判定を行えます。当院では、最新の体組成分析装置InBodyを導入しています(2024年時点)。健康的に痩せるためには、単に体重を減らすだけではなく、筋肉を維持しながら体脂肪を減らすことが重要です。
定期的にInBodyで測定することで、自分の身体が正しい方向に変化しているかどうか確認できます。また、自分の身体の変化を可視化することで、減量へのモチベーションを高めることもできます。数値の変化を見ながら、自分の努力が確実に結果につながっていることを実感できれば、さらに頑張ろうという気持ちになるはずです。


治療について

当院での薬物治療は、保険診療と自費診療に分けて行います。

保険診療

肥満の治療薬として唯一保険適用が認められているウゴービ(一般名:セマグルチド)を使用します。
但し、数か月の栄養指導による食事療法および運動療法を行った上でも下記の条件を満たす場合です。

  • BMI 35以上

あるいは

  • BMI 27以上かつ糖尿病、高血圧、脂質異常症のいずれかを合併している

患者さんのみが対象となります。(※当院では、保険診療でウゴービの使用はできないため、連携医療機関に紹介になります。)

ウゴービ

作用
  • 満腹中枢を刺激することで食欲を抑制します
  • 消化の速度遅らせることで血糖の急激な上昇を抑制します
  • インスリン(血糖を下げるホルモン)の分泌を促進します。
副作用
  • 悪心
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 便秘
  • 低血糖(本来、血糖値を下げる役割があるため)

また、0.1%程度で急性膵炎をきたすことがあります。

使用方法

週1回皮下注射(少量開始し4週間ごとに増量していきます)

自費診療(保険診療の適応外の患者さん)

リベルサス(リラグルチド)

リベルサスは、ウゴービと同じGLP-1受容体作動薬に分類される薬剤です。経口内服で少量から開始して4週間ごとに増量していきます。

費用(1ヶ月、税込み

3mg

8,900円
7mg 18,700円
14mg 28,100円

マンジャロ(チルゼパチド)

マンジャロも、GLP-1受容体作動薬に分類されます。週1回の皮下注射を行います。マンジャロの特徴は、GLP-1受容体に作用するだけでなく、GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)も作用し、さらなる体重減少が大きいという薬剤です。

費用(1ヶ月、税込み)

2.5mg

19,800円

サノレックス(マジンドール)

サノレックスは、中枢性の食欲抑制薬で、脳内の食欲中枢に作用し、食欲を減少させます。
経口内服薬で0.5mg(1錠)を1日1回昼食前に投与します。効果が乏しい場合は3錠(1日2-3回に分けて)まで増量できます。

主な副作用
  • 口渇
  • 不眠
  • 便秘
  • 動悸
  • 高血圧

当院では3カ月間のみ処方となります。

費用(1ヶ月、税込み)

0.5mg

14,700円

ゼニカル(オルリスタット)

ゼニカルは、脂肪分解酵素(リパーゼ)の働きを阻害することで、脂肪の吸収を抑制する薬剤です。
1日2回の経口投与で使用します。

主な副作用(消化器症状)
  • 油っぽい下痢
  • おならの増加
  • お腹の張り

※脂溶性ビタミンの吸収を妨げる可能性があるため、ビタミンサプリメントの併用が推奨されます。

スーグラ(イプラグリフロジン)

スーグラは、SGLT2阻害薬と呼ばれる種類の薬剤で、腎臓での糖の再吸収を抑制することで、尿中への糖の排泄を増加させ、血糖値を下げる作用があります。
体重減少効果が報告されています。1日1回の経口投与で使用します。

主な副作用
  • 尿路感染
  • 口渇
  • 便秘
費用(1ヶ月、税込み)

50mg

14,450円

防風通聖散

防風通聖散は、代謝促進作用などを持つとされています。内臓脂肪の蓄積を減らし、肥満症に伴う症状を改善する効果が期待できます。
1日3回の経口投与で使用します。

主な副作用
  • 胃腸障害
  • 尿路感染
  • 発疹
  • 尿路感染
  • かゆみ
費用(1ヶ月、税込み)

費用

4,480円

五苓散

五苓散は、利尿作用により体内の余分な水分を排出し、むくみを改善する効果が期待できます。
1日2~3回の経口投与で使用します。

主な副作用
  • 発疹
  • かゆみ
  • 肝機能障害
費用(1ヶ月、税込み)

費用

4,460円

これらの薬剤は、医師の診察・判断のもと、患者さん一人ひとりの状態に合わせて選択・使用されます。
副作用や注意点については、当院受診時に詳しい説明を受けてください。


受診の流れ

1WEB予約およびWEB問診

WEB予約をご利用ください。あわせて、WEB問診票をご記入いただくと、診療がスムーズに進みます。
ただし、WEB問診票の記入だけでは予約完了となりませんので、ご注意ください。

2当院受診

ご予約の日時になりましたら、受診ください。

3 InBODY測定

InBODY(体成分測定器)を使用して、筋肉量や脂肪量などの体成分を詳細に測定します。
これにより、BMIと体成分測定結果から、正確に体型を評価することができます。
料金:500円(税込み)

4管理栄養士と面談

本人の性格や生活スタイル、体格などを総合的に把握したうえで、一人ひとりに合った食事プランを提案いたします。

5保険診療の適用判定

検査結果をもとに、保険診療が適用されるか判定をします。

6 医師診察

食事療法、運動療法、薬の処方を行います。

7 血液検査

血液検査にて、処方する薬剤の使用が問題ないか確認

8処方

初診時は1週間処方のみとなります。

当院では、患者さん一人ひとりに合った治療プログラムを提供し、長期的な体重管理をサポートいたします。
ぜひ一度ご相談ください。